お祝いは思いやりの心

相手を思いやる心遣いで縁起の良い品選びは、お祝い品で高評価を得るポイントになります。特に慶事や開店祝い、結婚、就職、入学などの門出の祝いとして重宝されるのが花です。農林水産省の「生産農業所得統計・平成23年花き(草花)の総生産額」によれば、洋ランは210億円と、第2位。同省によれば、1位のキクの用途が葬式や仏花として活用されるのに対して、第2位の洋ランはお祝い品として活用されると、報告されています。

洋ランの種類には、カトレヤ、シンビジウム、胡蝶蘭などがありますが、お祝い時には特に胡蝶蘭が好まれます。例えば、開店祝いやクリニックや会社の社長室、応接室などで胡蝶蘭をよく目にします。なぜ、お祝いに胡蝶蘭が好まれるのでしょうか。まずは見た目です。豪華さと気品を兼ね備えており、「蝶」の言葉からも艶やかさがあり、受け取った側の心が華やぐ花です。花言葉は「幸運が舞い込む」と、大変縁起も良い花です。他にも選ばれる理由として、扱いやすさが挙げられます。例えば、ユリの場合、胡蝶蘭同様に華やかさのある花ですが、黄色みの強い花粉部分が突出しているために手や衣類に付きやすい上、油分が多く洗い落とすのに苦労します。受け取った側は慎重に花弁を切り取らなければなりません。芳香も強く、中には苦手な方もいます。バラも棘や強い芳香があり、切り花の場合は、飾る前に水揚げに茎部分を叩かなければならなかったりとユリ同様に扱いが簡単ではありません。胡蝶蘭は、こうした特徴がなく、受け取った側の手を煩わせません。受け取った方に気軽に楽しんでもらえる、これも胡蝶蘭がお祝いに選ばれる理由です。